動物が健康に生きていくためには、ただごはんを食べてお腹を膨らませるだけではなく、栄養を摂ることが大切です。
ただし、注意しておきたいのは猫にとって、どんな栄養が必要であるかは人間とは異なるということです。
人間と比較をすると、猫はタンパク質の必要量が多く、炭水化物の必要量が少ないという傾向が強く見られます。
これは、猫が本来は肉食動物であるためです。
また、猫と人間とでは体のつくりが異なるため、同じものを食べても同じように栄養を吸収できないことがあります。
今回は猫の食事と栄養について考えたいと思います。
猫と野菜
レタス・キャベツ・かぼちゃ・きゅうり・トマト・水菜など猫は幅広く野菜を食べることができます。野菜には、ビタミンやミネラルなどの猫の健康を維持するために必要な栄養素がたくさん含まれています。大抵の野菜は食べられますが、中にはNGなものもあります。
▶︎絶対に与えるべきではない野菜
タマネギ・ネギ・ニラ・銀杏
▶︎与えるときに注意が必要なもの
ほうれん草・ニンジン・ジャガイモ
猫と果物
スイカや梨・メロン・いちごなど、猫はフルーツも口にします。
多くの果物は、水分を豊富に含んでいるため、水分摂取の手段としても効果的です。ただし、フルーツを与える際にも注意点があります。また、猫には甘味を感じるセンサーはついていないため、人間と同じようにフルーツを味わえているわけではないようです。
▶︎絶対に与えてはいけない果物
ブドウ・レーズン・パパイヤ・マンゴー・イチジク 注意が必要なもの
バナナ・パイナップル
猫と肉類
元々肉食である猫に対して、肉類を与えるのはOKです。
ただし、野生の猫は、生の肉をそのまま食べていたので、食肉されているお肉からは得られないミネラル成分なども摂取できていました。また、野生の猫が生肉を食べているからといって、食肉を生のまま与えるのはNG。生肉には雑菌が繁殖しやすく、頭痛や嘔吐の原因になってしまう可能性があるためです。レバーは少量であればOKですが、ウインナーやベーコンなどの加工品は塩分が多いため、塩分過多の原因になってしまうことがあります。
猫と魚類
魚介類は、火を通せば猫に与えてOKです。特に、イカや甲殻類などは、猫が体内で合成できないタウリンをたくさん含んでいるので、タウリンの補充に効果的です。また、魚介類にはたんぱく質が豊富に含まれており、食材によってビタミンやミネラルなども豊富に含まれています。もちろん、魚介類も感染症の恐れがあるので、生のまま与えるのは厳禁です。
猫と乳製品
ヨーグルトやチーズ、ヤギのミルクは猫に与えてもOKです。
水を飲みたがらない猫の場合には、水分補給としても効果的です。
乳製品には、カルシウムやビタミンDなど、丈夫な骨を作るための栄養素が多く含まれています。
ただし、牛乳を与えると下痢をしてしまうことがあるため、厳禁です。
まとめ
猫は様々な食材を食べることができますが、その反面注意点が多いです。 何を食べさせたらいいのか悩む時はキャットフードを与えるのも一つの手です。 栄養バランスを考えつつ、飼い主も猫もストレスにならない方法で食事を楽しめるのが理想的です。
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